片頭痛の原因
片頭痛はなぜ起こる?
片頭痛の発生メカニズムについては様々な説がありますがここでは最もオーソドックスな考え方を説明しましょう。
まず準備として、次の二つのことを頭においてください。
・脳の血管の周りは、痛みを感じる神経である三叉神経(さんさしんけい)が網のように取り巻いています。まあ、脳の血管が三叉神経という網タイツをはいていると思ってください。
・血管の中には血液が流れているわけですが、血液の中には赤血球や白血球とならんで血小板という成分があります。そして、血小板の中にはセロトニンという物質が含まれているんですが、このセロトニンには血管を収縮するという作用があるんですね。
1.さて、まずストレスなど何らかの原因で血小板からセロトニンが放出されます。
2.セロトニンは脳の血管を収縮させます。ですから、血管は細くなります。
3.血管が細くなれば血管内を流れる血液の量も減りますから、脳の働きの一部に変調が起こります。前回お話した閃輝暗点(目の前にキラキラ光るガラスの破片のようなものが見える。)はこうして起こるんですね。
4.さて、セロトニンがとりあえず出尽くしてしまうと、反動で血管は拡張します。つまり、太くなります。
5.血管が太くなるとどうなりますか?血管は三叉神経の網タイツで囲まれていますから、太くなれば網がギュッと刺激されますよね。ここで片頭痛が始まります。
6.刺激された網タイツ、いや三叉神経は炎症を起こす物質(サブスタンスPなど)を放出しますので頭痛はどんどんひどくなります。
以上が、現在のところ最も一般的な片頭痛発生のメカニズムですがお分かりいただけたでしょうか?
遺伝は関係あるの?
親が片頭痛だと子供が片頭痛になる割合が高いといわれています。父親よりも母親に片頭痛のある場合の方が顕著ですね。もちろん、両親共に片頭痛を持っていると、その子供が片頭痛になる割合はさらに高くなります。また、特殊なタイプの片頭痛で原因となる遺伝子異常も見つかっており、片頭痛の原因が遺伝子レベルで解明される日も近いのではないかと思います。
性格は関係あるの?
片頭痛もちの人は几帳面・努力家・勝気・頑固…、だともいわれていますが、統計的にはあまり当てにはならないようですね。

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