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危険な頭痛〜頭部外傷と慢性硬膜下血腫

 
  
 
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頭部外傷と慢性硬膜下血腫

 

交通事故などで頭を打った場合、頭蓋骨の中で出血することがありますが、これらには以下の種類があります。

 

急性脳内血腫 : 脳の中に血がたまる

急性硬膜下血腫 : 硬膜と脳の間に血がたまる

 

これらは重症で、意識もなくなります。

 

急性硬膜外血腫 : 頭蓋骨と硬膜の間に血がたまる。

 

このタイプは最初は意識がしっかりしていても、頭痛・吐き気に続き、次第に意識障害がすすみますので要注意です。

 

頭蓋骨やら硬膜やら難しいことばが出てきましたので、ここでちょっと整理しましょう。

脳は頭蓋骨をはじめ、いろいろなものに包まれています。外側から順番に

 

頭皮 → 頭蓋骨 → 硬膜(厚くて硬い) → くも膜(ものすごく薄い) → 脳

 

となります。そして、場所の説明ですが、

 

硬膜外は … 頭蓋骨と硬膜の間、つまり「硬膜の外側」だから「硬膜外」ですね。

硬膜下は … 硬膜とくも膜の間、つまり「硬膜の下」にあるから「硬膜下」ですね。

くも膜下は … くも膜と脳の間、つまり「くも膜の下」にあるから「くも膜下」ですね。

 

慢性硬膜下血腫

これは頭を打った後1〜2ヶ月ぐらいかけて血液が硬膜下にたまってきたものです。しだいに頭痛や頭重感が強くなりますが、ほかにもトンチンカンなことを言い出したりもの忘れが激しくなったり軽い麻痺症状があらわれたりと様々な症状が出ることがあります。高齢者に多く見られ、認知症と間違われることがありますね。というのは、慢性硬膜下血腫はほんのちょっとした打撲で起こることが多く、頭を打った記憶がないこともあるからなんです。高齢者以外では、酒飲みにも見られます。そして、なぜか男性に多いんですね。CTやMRIですぐに診断がつきますし予後も良好ですから、疑わしい場合は専門医を受診してください。

 

 

 

 
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