どんなに激痛に苦しんでいても生理痛の多くは病気でない……
幾人かの紹介ですが、これが本当に病気じゃないことが、かえってかわいそうになるくらい、みなさんは苦痛や世間の無知と闘っています。文章でも多少は症状の違いはわかりますが、たとえば「ズキズキ痛む」と訴える女性が、みな共通の痛みだというわけではありません。まして「キリキリ痛む」「鈍痛が走る」「激痛がはしる」「突き刺すような痛み」「重たい痛み」……。
一生懸命に、自分の症状を医師に伝えようとする女性の説明には涙がでる思いです。それだけに、ひとり一人の痛みを、症状を的確に把握してあげたいと思うのは医師としてあたりまえです。
ですから、TCMでは「生理痛で下腹部がズキズキ痛む」という訴えに対して、「妊娠したら治る」なんて、とてもそんな診療はできません。どうしたら痛みを軽くできるのか、取り除けるのか。化学薬品ではなく、自然にあるもので、体に安心なものを使ってできないかと、ひとり一人の処方に七転八倒の思いで取り組んでいます。
TCMでは、生理痛にはいくつかの傾向があり、それぞれの特色も体系化されています。もちろん、十人十色、千差万別であることに間違いはありませんし、ひとり一人にあった処方をおこなうことも間違いありません。ここでは、TCMにおける膨大な個々人の臨床データを分析していった結果、幾つかの似た傾向をもつものに分類できるのだと理解しておいてください。
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