「生理」は子宮からの正常な出血です●病気と健康 ● 伝統医学で生理痛に克つ!! 第 5 回 | ||
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「生理」とは初潮から閉経までの間、毎月起きる子宮からの正常な出血のこと当然ご存知でしょうが、生理は男性にはありません。女性だけのものです。「生理」は、医学的には「月経」と表現します。前出の厚生省(現・厚生労働省)児童家庭局母子保健課が出した「生涯を通じた女性の健康施策に関する研究会」の報告書で、「生理」ではなく「月経」と表記されているのは、そのためです。 一般には、どちらでも通じますから、気にすることはないのですが、「生理」と「月経」は同じものであるということを、念のためにお伝えしておきます。したがって、「生理痛」=「月経痛」ということです。 さて、生理が女性特有のものであっても、生理について正しく理解している女性は意外に少ないようです。 「学校で習ったような気もするけど、細かいことは忘れちゃった。ようは、なぜか知らないけど毎月やってくる、気持ちの悪い出血のことよね」 といった具合です。
では、なぜ生理が起きるのか。それは女性が赤ちゃんを産むという大切な役割を担っていることと関係があります。初潮の訪れは、妊娠できる、つまり赤ちゃんを産める体に成長したということです。そして、閉経は、体的には赤ちゃんを産むという役割を終えたということです。 妊娠可能となった女性では、定期的に排卵という精子の受け入れ態勢が整います。そして受精した卵子は、子宮の内膜に着床しなければ成長することができません。このとき子宮内膜といわれる子宮の内側をおおう粘膜が平常のままでは着床しません。着床できるように子宮内膜は、栄養分を十分に含んだ新鮮な血液で厚くなります。着床できる条件は、受精卵を成長させるための条件でもあります。 |
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不要になった妊娠準備の状態が、生理という出血で解除される子宮内膜は、排卵から約2週間かけて、受精した卵子が着床できる態勢を整え厚くなります。しかし、妊娠しなければ、不要のものです。たっぷりと含まれた血液も鮮度を失っていきます。そこで、定期的に厚くなった子宮内膜が子宮からはがれて、体外へと排出されます。つまり、次なる妊娠準備のために、古くなった子宮内膜を廃棄するわけです。このときの出血が、生理です。健康であれば、決まったサイクルで毎月おこなわれます。
★チェックポイント
生理の出血は、子宮内膜、頚管粘膜、外陰部皮脂腺の分泌物、膣の分泌物などが混じっているため、暗赤色で粘り気があり、特有な臭いをともないます。そのため昔の医師は、汚い血が女性には流れていて、それが周期的に体外に溢れだすと考えたようです。 医師がそう考えるくらいですから、一般の人々はなおさらです。女性を男性より低くみる要因になったり、また生理中の女性は不浄なものと決めつけて(不作、凶作につながるなどとして)農機具などに触れることを禁じたり、祭礼に出席させなかったりと、ひどい扱いをされたようです。日本では、地方によっては戦後(1950年代)でも、まだそのような扱いが残っていたようです。 医学の発達とともに、生理のメカニズムも解明され、子孫繁栄という大切な役割を担った女性特有のメカニズムであることが、広く理解されるようになりました。生理は不要なものが排出されますが、不浄なものではありません!! 女性の体は、妊娠、出産できるように、周期的なリズムをもっています。約28日が1サイクルです。ホルモンの分泌により卵胞が大きくなって排卵します。子宮が受精卵の生育のための準備をします。受精しなかった場合や、受精しても妊娠しなかった場合には、子宮で準備されたものすべてが一定期間(約2週間)をおいて出血と共に体外に排出されます。これが生理です。女性の体はホルモンの働きによって体温にも変化が起こります。 |
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●次回予告●女性の体がもつ一定のサイクルである「性周期(せいしゅうき)」についてのおさらいです。生理も「性周期」の一過程なのです。体温にもサイクルがあります。妊娠あるいは不妊のために基礎体温をつけるというのも、こうした女性特有の「性周期」にともなう体温特性を利用したものなのです。
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