慢性疲労は「気」が不足することで起きる      トップに戻る

●病気と健康 ● 優しいハーブで「慢性疲労」が消える!!  第 5 回

 
   
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不足した気を補うことで慢性疲労は改善!!

まず補うということから説明しましょう。コンディションのよかったときの自分を思い出してください。子ども時代、元気に遊んでいたころでもいいでしょう。疲れはてて、夜はぐっすり眠っていましたね。で、翌日はまた元気に遊んだ、あのころ。仕事がうまくいき、充実した日々を送っていたとき、コンディションもよかったでしょう。相思相愛に火がついて、燃えあがったとき、心身ともに充実していませんでしたか。

 

無意識でいながら、快適でいられる状態、それがベストコンディションです。TCMでは、この状態を人間の生きている基本状態と考えます。ですから、ベストコンディションでなくなるということは、満ち足りていたものが不足した状態になることなのです。

疲労は元気な状態(気が満ち足りていた状態)から気が不足することで起きると考えます。慢性疲労は疲労が6ヵ月以上続いた状態であることは、すでにお話ししましたね。

でも不足があるならオーバーすることもあるのでは? そのとおり!! いずれ他のコーナーで詳しく説明しますが、ようは、不足したりオーバーしたりする状態を、常にベストな状態(満ち足りた状態。ベストコンディション)に保とうとしているのが「人間」なのです。注意したいのは人間は肉体だけでできているわけではないということ。精神も含めたトータルな存在としての「人間」を考えてください。

 
   
   
 

気の充実で慢性疲労は改善する!!

自律神経という言葉をご存知ですか。人間の意識に関係なく、生命を維持するために働く神経です。気(き)を考える場合、この自律神経をベースに考えると理解しやすいでしょう。自律神経は人間がベストな状態でいられるように、常に過不足なく心臓を動かしたり、分泌物をコントロールしています。そのコントロールを命令・指揮するのが気(き)です。

自律神経がコントロールしているとはいっても、興奮すれば心臓の鼓動が早くなったりアドレナリンの分泌が増えたりと、ベストな状態を保つのは並み大抵ではありません。たとえば女性の場合、素敵な男性に声をかけられたら、たちどころに目にハート、心臓バクバク、血圧は上昇、声も裏がえって脳天からでている、なんてことになりませんか(失礼)。

自律神経の苦労など、どこふく風のアンバランス状態こそが本来の人間なのかもしれません。つまり完璧ではないのが人間らしいのかもしれない。あまりにも、自律神経に苦労させる状態が続くと、自律神経失調症という厄介な病気にもなります。現代人に多い病気でもあります。それだけ、大変な社会にわれわれは生きているわけですね。

しかし、人間はよくできたものです。自律神経だけに生命を維持する責任をおっかぶせているわけではないのです。それは、外部から空気をとりいれる気管支系だったり、食べ物から栄養を吸収する消化器系だったり。あるいは全身に必要なものを運び、不必要なものを回収する循環器系だったり。ホルモンや体内水分を調整する内分泌系だったりと、いろんな機能・器官が自律神経をサポートしているのです。

TCMで気(き)を補う!!

これらのサポート体制を命令・指揮するのも「気(き)」というエネルギーなのです。しかし、この気(き)ですら、独立して、すべての機能・器官の頂点でふんぞりかえってはいられないのです。常に不安定な状態にさらされています。気(き)を過不足なくするためには、それなりに気(き)自体もサポートを必要とするわけです。

有機的結合体という言葉をご存知ですか。人間には絶対的な指導者、神がいて、その命令・指揮で人間の全体が構成されているのではありません。すべての器官、機能、構成物がそれぞれ独自の働きを過不足なくおこなうことで有機的に結びつき、人間の全体を構成しているわけです。

つまり、気(き)が不足すれば、それを補うために有機的なサポート機能が働き、過不足のないベストコンディション状態に戻そうとする。

 

  ★チェックポイント★

  • 体全体を指揮する気(き)もサポートを必要としている
  • 気(き)が不足すると、有機的なサポート機能が働く
  • 気(き)をサポートするのは、気管支系、消化器系、循環器系、内分泌系など

 

そのサポートを得ることで、不足した気(き)を再度充実させ、慢性疲労も治すことができるわけですね。ごく普通に生活をしている場合には、このサポートは体が無意識におこない、なんとかなっているのですが、ウィルスに感染したり、体の害になるものを食べたり、また長期にわたって気(き)の不足した状態がつづいたりすると、体自体が自己防衛しきれなくなります。

具合が悪い、病気にかかるといったことは、太古からあったわけです。しかし過剰なストレス社会に生きる現代人にとっては、西洋医学ですら解明がおいつかないほどの、体自体が自己防衛しきれないほどの、異変を体が起こしている可能性は高いのです。現代人の体は昔の人以上に、体外からのサポートが必要なのです。

TCMはその外部からのサポート方法を4000年の長きにわたって、時代とともに試行錯誤をくりかえしながらも、現代人にも通じる根治医学予防医学として体系化できるまでに解明してきたものなのです。

さて、伝統医学はTCMだけではありません。西洋医学では対応できない諸症状への対処法も、折にふれてご紹介していきましょう。

 
   
   
 

●次回予告●

TCM以外の伝統医学はどのように「慢性疲労」を改善させるのか。各伝統医学のエキスパートがご説明いたします。

 

 
 

 

 

 

 

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