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反復性過眠症と睡眠時無呼吸症候群

 
  
 
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反復性過眠症と睡眠時無呼吸症候群

 

反復性過眠症

 

この病気はナルコレプシーとは違い、一日15時間以上、毎日毎日ひたすら眠り続けます。起きている時もボンヤリしており、放っておくと眠ってしまいます。そういう症状が1〜2週間続いたかと思うと、無症状の時期が訪れ、一定期間の後ふたたび睡眠期が来る、その繰り返しです。

 

周期的に症状が現れるため「周期性傾眠症」とも呼ばれます。発症は多くは10代で、男性に多いといわれています。カゼや心身の過労をきっかけに発病しますが、しだいにきっかけもないのに起こるようになります。詳しくは日本睡眠学会のホームページをご覧下さい。

 

睡眠時無呼吸症候群

 

この病気は何年か前、新幹線の運転手が居眠り運転する事件があってから、有名になりましたのでご存知の方も多いことと思います。

 

睡眠時無呼吸症候群には閉塞型中枢型混合型の3種類がありますが、ここでは閉塞型についてお話しましょう。

 

私たちが呼吸する時に、空気は鼻孔・口・咽頭・喉頭、これらを上気道といいますが、その上気道という通り道を通ります。ところが、この通り道は、仰向けに寝ると、狭くなりやすいんですね。ですから、肥満などで上気道がさらに狭い人は睡眠中に容易に気道閉塞を起こしてしまいます。

 

この窒息状態が10〜90秒続いた後再び呼吸を再開するんですが、この時激しいイビキをかきます。この窒息と呼吸再開を一晩中繰り返すわけなんですけど、悪いことに本人は全く気づいてないわけなんですね。

 

しかし、確実に睡眠は障害されています。脳波上では、深い睡眠である例の「グウグウ期」がかなり減少しています。こんなですから当然昼間は激しい睡魔に襲われて居眠りをしてしまいます。

 

では睡眠時無呼吸症候群はどんな人に起こるかというと、まず肥満の人ですね。それから首の短い人、下アゴが小さい人、甲状腺機能低下症の人、扁桃腺肥大の人。こういう人たちは空気の通り道である上気道が狭くなりやすいので要注意です。

 

睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと多血症肺高血圧症右心不全を併発します。また高血圧や心筋梗塞、脳梗塞さらには突然死のリスクも高くなりますので、心配な方は早めに専門医の診察を受けてください。

 

しかし何よりも昼間の居眠りが交通事故や大災害につながる恐れがありますので、そういう意味でも気がかりな方は早めの専門医受診が望ましいと思います。

 

 

 

 

 

 
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