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睡眠と体内時計〜その1

 
  
 
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睡眠と体内時計〜その1

 

私たちは朝決まった時刻になると目覚め、昼間は活発に活動します。そして夜の訪れと共に眠くなり、ある時刻になると眠りにつきます。この覚醒と睡眠のリズム体内時計という巧妙な仕組みでコントロールされているんですね。近年このメカニズムがかなり解明されてきました。今回はそのお話です。

体内時計は私たちの脳の視床下部というところにあります。正確にいうと視交叉上核(しこうさじょうかく)というところですが、まあ細かいことは置いておきましょう。ここにある神経細胞が時計の役割をしているんです。そしてこの時計、ほぼ一日で一回転するようなリズムを作り出しているんですね。

 

まず、朝になって太陽の光を浴びるとこの時計はリセットされてゼロになります。その後、12時間ぐらいは、「今日も一日がんばれよ〜。」っとばかり、代謝を活発にし、血圧や体温を高めにして、私たちが活動しやすい体内環境を作ってくれるんですね。

そして起きてから14〜15時間ぐらいすると、たとえば朝6時に起きた人で考えてみるとですね、夕食がすんでテレビでバラエティや巨人戦あるいは人気ドラマなどを楽しんでいる頃、つまり8時から9時頃になると「そろそろ眠る時間ですよ〜。」といってメラトニンというホルモンを分泌します。

そして手や足の先の方から体内の熱を逃がしていきます。すると体温が少しずつ下がっていき2時間もしないうちに眠くなってきます。そうすると私たちは「巨人も勝ったし今日もそろそろ寝るかな。」という具合にベッドに入ってウトウトし始める…。

とまあ、体内時計はこんなふうにして一日の覚醒と睡眠のリズムをコントロールしているわけなんですね。

 

この一日のリズムを概日リズムといいますが、なぜ日周リズムと呼ばないで「概日=まあだいたい一日」リズムと命名されているんだと思いますか?じつはこのリズム24時間ごとに一周するんではなくって、25時間ごとなんですね。え〜、それじゃあどんどんずれていっちゃうじゃないの?そうなんです。どんどんどこまでも限りなくずれます。

 

…というのはウソでして、実際は最初におはなししたように、太陽の光を浴びるとゼロにリセットされるので全然ずれることはありません。じゃあ、太陽の光を浴びなかったら?いいところに気がつきましたね。グッドクエスチョンです。光を浴びないと当然1時間ずれることになります。

たとえば、土曜の午前中、爆睡して日の光を浴びなかったとします。そうするとここで1時間ずれますね。日曜の朝もやっぱり爆睡。ここでしめて2時間のズレ。月曜の朝になるとさあたいへん。体内時計は2時間ずれていますから、いつもの起床時間になっても体内時計は起床2時間前を指しています。それで、目はしょぼしょぼ頭ぼんやりの出勤ということになるわけなんです。

週末も朝はキチンと起きて朝日を浴びましょう、ね。

 

 

 

 

 
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