睡眠障害と不眠症(その5)      トップに戻る

睡眠とホルモン

 
  
 
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睡眠とホルモン

 

睡眠の役割のところで触れましたが、睡眠はホルモン分泌にとって非常に大切なんですね。ホルモンの中でも特に成長ホルモン。これは、子供が成長するには欠かせないんですけど、このホルモン、熟睡すると脳の下垂体というところから大量に分泌されるんです。そして骨や筋肉を作り子供を大きく育てます。まさに「寝る子は育つ」! この言葉はウソではないんですよ。最近の子供は夜遅くまで塾通いだのお稽古ごとだのと、どうしても睡眠時間にしわよせが来てしまうようですが、ぐっすりと寝かせてあげたいものですね。

 

成長ホルモンは子供だけのものと思いきや、大人でも分泌されているんですぞ。しかも、新陳代謝に非常に重要な役割を果たしているんです。よく、睡眠不足になると肌が荒れるとか夜更かしはお肌の美容に良くないとか言いますよね。実は、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が少なくなるからなんです。美容ばかりでなく、たとえばアトピー性皮膚炎にとっても大敵。睡眠が充分でないと必ず湿疹が悪化します。

 

さて、睡眠に関係があるホルモンは成長ホルモン以外にもたくさんありますが、それらは大きく分けて睡眠と直接関係のあるものと、概日リズム(がいにちリズムと読みます。体内時計によるリズムなんですが、後日詳しくお話します。)に関係するものがあります。ちょっと列挙してみましょう。

 

睡眠時に分泌されるホルモン : 成長ホルモン・プロラクチン・黄体形成ホルモン

 

概日リズム(体内時計)に関係するホルモン : コルチゾール(副腎皮質ホルモン)・メラトニン

 

概日リズムに関係するホルモンについて少し説明しておきましょう。コルチゾール(副腎皮質ホルモン)は私たちが昼間、活発に活動するためには欠かせないホルモンなんですが、体内時計に従って朝の7時から8時頃になるとジャンジャン分泌されます。イヤー、人間の体ってうまくできているものですね。

 

逆に、夜になると分泌が盛んになるホルモンはメラトニン。これは睡眠ホルモンとも言われているんですが、体温を下げて私たちの眠りを促すんです。メラトニンは暗くなると脳の松果体というところから分泌されるので、体内時計に関係しているというよりもむしろ光に関係しているといった方がいいかもしれません。アメリカではメラトニンのサプリメントが売られているようですが、部屋を暗くして寝れば別にそんなものに頼らなくても自分の体から自然のメラトニンがたくさん出てくると思うんですがね。

 

 

 

 
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