睡眠障害と不眠症(その4)      トップに戻る

睡眠の役割

 
  
 
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睡眠の役割

 

生物の本能的な行動には、必ず本質的な意味があります。食欲は、活動エネルギーを作ったり体を構成する成分を補充したりするために不可欠ですし、性欲は子孫を残すためにやはり欠くべからざる行動。

 

とすれば、睡眠はどうでしょう。睡眠欲という言葉がないということは睡眠は食欲や性欲ほど本質的ではないのかもしれません。しかし、少なくとも人間に関して言えば、眠るという行動はかなり本能的な行動に近いでしょう。

 

では、眠りの本質的な意味とは何でしょうか?実は、その質問に対してハッキリとした答えはないんですね。昔は眠るということは、テレビなどの電気製品のスイッチを切るようなものだという考え方もありました。要するに、睡眠とは脳の活動を停止させた状態だというわけです。

 

しかし、脳波を中心とする様々な検査法が発達したおかげで、睡眠中の脳の活動が詳しく研究され睡眠=OFF状態ではないことがわかってきました。脳は睡眠中も実に多彩な働きをしています。

 

じゃあ、何のために眠るかということです。これについては、現在、多くの学者のコンセンサスを得ている説がいくつかありますので、紹介しましょう。

 

)睡眠は脳の疲労回復にとって重要である。

これは常識的に考えてナルホドナットクでしょう。たとえば、地球の裏側でワールドカップをやっていれば、試合の放送はもちろん夜中。試合は見たいけど、夜通し観戦してしまえば、次の日は一日中眠くて眠くてたまりません。仕事にはならないし、ミスは頻発。上司には一喝喰らうし、頭はクラクラ。もう、やってられません。そうです。睡眠は、脳の疲労回復にとってモノスゴーク大切なんです。睡眠よ。あなたはエライ!

 

2)睡眠は脳のオーバーヒートを防いでいるのだ。

床に入ってウトウトする頃、手足がジワーっと暖かくなることはだれでも経験してますよね。これは、手足の末梢血管が拡張して、体の中の熱を外に放出しているんですね。そうなんです。睡眠中は体温が下がるんです。体温が下がれば、脳の温度も下がります。つまり睡眠は脳の過熱を防いでいるのです。脳もコンピュータと同じで過熱すれば機能障害を起こしますからこの働きは重要ですね。

 

3)成長ホルモンを分泌するのだ。

これは次回詳しく説明しましょう。

 

 

 

 
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