睡眠障害と不眠症(その3)      トップに戻る

睡眠と季節

 
  
 
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睡眠と季節

 

睡眠時間は季節の影響をうけます。皆さんが睡眠と季節の関係について考える時にまっさきに頭に浮ぶのは、春先のどうしようもない眠気でしょう。「春眠暁を覚えず」のとおりです。ともかく眠いこと眠いこと。

 

高校の頃、教室の座席が50音順で決められていたので、わたくしいつも窓際の列だったんですが、窓の外をボンヤリ眺めていると、眩いばかりの新緑が春の風にゆらゆらと揺れています。その催眠効果もあっていつしかコックリコックリ。

 

おまけに一学期が始まったばかりでどの授業もまだ本題に入ってないので、なんだか漠然としてますしね。世界史なんか最悪でメソポタミア文明やら楔形文字の話。教壇で世界史の先生がぼそぼそと語る太古のロマン。もうサイコーのヒーリングBGMってわけです。

 

春先は眠いから睡眠時間が長くなるのかというと、これが全く違うんです。じつは睡眠時間は6〜7月が一番短くなります。どうも日照時間が長くなり、夜が短くなるためのようですね。ですから逆に11〜12月頃は日照時間が短くなって夜が長くなるので、当然のことながら睡眠時間は一年のうちで最も長くなります。私たちの睡眠時間は自然の摂理に従っているのです。

 

さて、夏になる頃つまり7月の中旬頃は、そういうわけで睡眠時間は少なくても私たちは元気に活動できるわけですが、同じ夏でも8〜9月の残暑の頃になると事情は変わります。そろそろ日も短くなり始め、自然の摂理に基づく睡眠時間というものは少し長めになるんですね。つまり大自然は私たちに、もう少し睡眠時間を長めにとりなさ〜いと言っているわけです。

 

ところが私たちは7月も8月も同じ夏としか考えていないので、どうしても同じ睡眠スタイルで押し通そうと思ってしまいます。そのシワヨセが溜まってきますから、夏の終わり頃はどうしても疲れます。残暑の頃には、少し長めの睡眠時間を心がけた方がいいというのはこんなふうに立派な根拠があるのです。夏バテの解消法は睡眠にあり!ですね。

 

11月の終わり頃になるとかなり日も短くなり、睡眠時間も一年のうちで最も長くなりますが、日照時間は睡眠時間だけではなく精神状態にも影響を及ぼします。季節性感情障害あるいは冬季うつ病という病気があるんですが、秋から冬にかけて強い眠気とうつ状態・過食が始まります。春になると治るんですが、こんな風に季節は人間の心や体に大きな影響を与えているんですね。

 

そうそう季節の影響といえば動物の冬眠はその最たるものですね。睡眠と冬眠の関係がどうなっているかはここでは触れませんが、人間も動物も大自然の一員であることをつくづく感じます。

 

 

 

 

 
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