便秘にもいろんなタイプがある(2)        トップに戻る

●病気と健康 ● 快便美人になろう!!  第 4 回

 
   
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食生活、生活習慣の見直しが改善への近道

便秘には大きくわけて、急性便秘慢性便秘があります。それぞれの特徴は以下のようになります。

★急性便秘★

一過性(単純性)便秘

生活や環境の変化、偏食、不規則な生活、激しい喜怒哀楽、過度のストレスや緊張、ダイエット、水分不足、一時的な排便抑制、妊娠中、月経前、など一過性の変化で一時的に便秘になる場合をいいます。普通は、いつもの生活に戻るなど、原因を取り除くことさえできれば、自然と解消するものです。

症候性(器質性)便秘

腸の病気(腸閉塞、腸捻転、大腸ポリープ、大腸ガンなど)が原因で一時的に起きます。急性の場合、激しい腹痛やおう吐をともなうことが多いようです。早急に専門医を受診してください。

 
   
   
 

★慢性便秘★

症候性(器質性)便秘

腸の病気(大腸ガン、術後の癒着など)

廃棄物が腸内を移動するのを妨げるような病気が原因で起きます。急に便秘が始まったり、それまでの便秘がより頑固になって治りにくくなる場合などがあります。疑わしい場合は早急に専門医を受診してください。

腸以外の病気

甲状腺の機能低下や腹腔内の炎症、膵臓、肝臓、子宮などの病気が原因で起きます。また、虫垂炎の手術後などに生じた腸の癒着などが原因の場合もあります。内分泌疾患、神経疾患、糖尿病、薬物中毒などによる腸管運動の麻痺によって起こる場合もあります。疑わしい場合は、早急に専門医を受診してください。

機能性便秘

腸の働きが弱ることで起きるもので、便秘に悩む人の多くはこのタイプに分類されます。

弛緩性便秘(単純性便秘、常習性便秘、なまけ腸タイプ)

慢性便秘のなかではもっとも多く、とくに高齢者や子どもに多いタイプです。腸の緊張が緩んだり、蠕動運動が弱くなって、廃棄物の移動がスムーズにできなくなることで起きます。

◇こんな人に多い/虚弱体質、腹筋が弱い、長期療養、出産後、偏食、極端な少食、内臓下垂、残便感がある

◇便の状態/硬くて太い

◇便意/あまり感じない

◆改善策/ウォーキングなど適度な運動をする。腹筋運動をする。食物繊維を多くとる。適度なアルコール、カフェイン、香辛料などをとることで、腸を刺激する。くだものやヨーグルト(含まれる有機酸が、腸に刺激を与え活発にします)

ケイレン性便秘(敏感腸タイプ)

敏感性腸症候群(便秘と下痢を繰り返す)の便秘型が大半です。ストレスや自律神経失調症が原因で、腸の蠕動運動が活発になりすぎて大腸がケイレンを起こして便通を妨げる(便が通りにくい)ことでなるケースもあります。

◇こんな人に多い/外出先ではなかなか排便できない、朝は忙しくて我慢することが多い、痔がある、腸が長く下垂している、腸がねじれている

◇便の状態/ウサギのフンのようにコロコロしているか、硬くて細い

◇便意/強いが排便できない。腹痛をともなったり、お腹がゴロゴロと鳴ったり、お腹が張る。苦痛

◆改善策/腹式呼吸で腸の緊張をほぐす。アルコールや炭酸飲料、香辛料などの刺激物は避ける。脂肪分をひかえる、生野菜よりも温野菜を食べる。十分な睡眠・休養をとる

直腸性便秘(常習性便秘、無反応腸タイプ)

若い人、とくに女性に多いタイプです。直腸に便がたまっても、腸の蠕動運動がはじまらず、便意をもよおしにくいために起きます。また、トイレを我慢したり、痔で排便時に力めず残便するなどで、腸が排便に鈍感になると起きます。最近急増しているタイプです。

◇こんな人に多い/ストレスがたまっている、やせている、忙しくてトイレを我慢する、痔がある、繰り返し浣腸をしている、体力がない、便秘と下痢を繰り返すことがある、下剤をよく使う

◇便の状態/硬くて太い(切れ痔を起こすことも)

◇便意/お腹が痛む、不快感が強い

◆改善策/生活習慣を見直す。朝食をとる。食物繊維の多い食品や水分を十分とる。便意が起こったら排便を我慢しない。朝のトイレタイムを必ずつくり、ゆとりを持って排便できるようにする。無理であれば、他にゆとりをもって排便にのぞめる場所を見つけ、習慣化する

 
   
   
 

うんち苦(4)

便秘になりやすいときって?

・まず、日常生活が極端に変わる場合です。楽しい旅行も、いつもと違った時間の経過です。場所、食べ物、行動と、すべてが新鮮で、興奮するものです。そして、心地よい疲れ。もちろん楽しくない、「失敗」の旅行もありますが、その場合はもっと便秘の危険がまっています。

いつもと違う興奮、疲れは、自覚以上に体に刺激を与えています。体にとっては良いも悪いもストレスです。興奮したり、疲れたりすると、副交感神経よりも交感神経が優位になて、便がでにくくなります。したがって、いつも以上の刺激を心身が受けていると、ますます便通が心配です。

なかには、枕が替わると寝られない人がいるように、慣れないトイレでうんちがでてくれないという人もいます。ですから、そこは旅。宿についたら、ゆったりと温泉(お風呂)につかり、ゆったりと食事に舌鼓することです。

少しアルコールもいれて、あとはぐっすり。翌朝は、元気なうんちが飛びだしてくるでしょう。そうそう、朝の出発にもゆとりをもって支度できる時間に起きることも大切です。快便のあとの朝風呂も良いものです。

・下剤を服用しての排便は、副交感神経による自然な排便とちがい、強制的な排便です。それだけ強い刺激が腸を襲っています。腸は本来の働きができないくらい麻痺する場合もあります。そうした場合、腸が元気を回復するまでは、うんちがでないということが起こりやすいようです。

・抗生物質を服用すると、腸内の悪玉菌だけでなく、善玉菌も減らしてしまい、消化・吸収作業がとどこおって、うんちがでなくなることがあります。病気などでやむを得ず、抗生物質を服用する場合には、食事にとくに気をつけてください。当然、食物繊維を多く含む食品を食べることをおすすめします。

●次回予告●

便秘で悩む人の多くは機能性の便秘ですが、だからといって自分も機能性だと安心はできません。次回は、病気が原因で起きる器質性の便秘について説明します。「あてはまるかな」と思える場合は、迷わず専門医を受診してください。

 

 

 

 

 

 
 

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