伝統医学
このサイトでは、さまざまな伝統医学を、現代人の生活に役立つように紹介することに努めます。当面はTCM(中医学)が中心になりますが、このサイトのドメイン名tradmedicineは、traditional medicine(伝統医学)をベースにした造語です。紹介する人類の叡智としての伝統医学は、徐々に増やしていく予定です。
TCM(中医学)は4000年以上の歴史のなかで、その効果が認められ、今日まで伝えられてきた、人間にとって安全で有効な医学です。現代の様々な慢性疾患(とくに現代医学が苦手とするもの)に有効であることは、多くの臨床で立証されています。そればかりか、病気の予防、健康回復、美容にも、おおいに効果を発揮しています。
このすばらしい伝統医学という叡智の宝庫を上手に活用すれば、人間本来の回復力をベースにした無理のない効果が期待できるのです。残念ながら科学的な考え方、ものの味方が主流の今日では、たとえばTCMひとつをとっても、その考え方、用語が理解しづらかったり、また「即効=効果」と勘違いして「現代医学=速効性=効果がある」ことが正しいような風潮のなか、過去のものとして見捨てられがちです。なかには、「伝統医学=迷信」と、とんでもない誤解をしている現代医学従事者もいます。
当サイトは、このギャップを埋めること、正しい伝統医学の効果と活用法をわかりやすく解説、実用化することを目ざします。
1) 理論や用語は、できるだけやさしく、わかりやすく解説します。
: 例えばTCMの理論的根拠となっている「陰陽五行論」にはできるだけ平易に説明することを心がけます。「五臓」は、五つの生体制御系として、わかりやすい解説を心がけます。
TCMなどの伝統医学は、一部特権者や専門家、研究者のためにあるものではありません。また、机上の学問でも、施し(賢者から愚者)の医学でもありません。一般の人々とともにあることが第一義です。そのため当サイトでは、一般の人たちに理解してもらうための工夫が随所になされています。ディテールの正確さではなく、全体としての理解、納得を優先させています。細かいことはわからなくても、伝統医学を活用することができることを伝えます。細かいことをしらなくても、人間を相手にした、人間のための医学であることを理解できれば、安心して日常にそのエッセンスを生かすことができることを示します。
※さらに詳しく知りたい人のために後日、オンラインスクールを開講する予定です。オンラインスクールでは、本格的な理論、生薬の知識が学べるようにします。
2) 当サイトは現実(日常的な視点)からTCMなどの伝統医学にアプローチします。
: かかりやすい病気や症状、女性にとって関心の高い美容について、伝統医学ではどのように対症するのか、考えるかを紹介します。また、日常で無理なくできる活用法を紹介します。
必要に応じ、現代風にアレンジしたり、複数の伝統医学を融合したりもします。例えば、TCMとアロマテラピーなどを合体させた新しい美容法など、伝統医学を日常生活に取り入れやすい方法として、当サイトは提案もしていきます。
3) ハーブ(生薬)の名前について
: TCMに登場するハーブは、日本で広く使われている名称を「漢字(読み方)」で表記しますが、他の伝統医学との兼ね合いも考慮して、表記法は変更する可能性もあります。
また、身近なハーブ(生薬)には、( )内に和名を付記します。
TCMセオリー(中医理論)にアプローチする際、まず大切なこと。それは、「TCM(中医学)を『科学』的にとらえない」ことです。TCMは科学ではありません。臨床結果、先人が身をもってその効果を立証し、現代に伝えられたものです。つまり、ハーブ(生薬)や鍼灸などの治療法(マニュアル)を万人が活用できるように体系化したものです。「陰陽五行論」なども、体系化のため、理解を助けるために利用されたもので、それ自体をしらなくても、TCMは生活に生かせます。TCMを全体として理解すれば、「陰陽五行論」というフィルターを通さなくても実践法が学べます、理解できます。当サイトがそのお手伝いをいたします。
科学的とは、同一条件であれば、誰が検証しても同一結果が得られることです。人間の場合、十人十色、ひとりとして自分と同じ他人は存在しません。その人間を相手にする医学はある面、科学的ではない非科学的でしかなりたたないものなのです。基本的な体質だけでなく、そのときどきの体の状態も考慮にいれると、ひとりの人間を考えても、一生に同じ身体的状態などありません。非科学的であるからこそ、人間を相手にする医学として信頼できるのです。しかも、4000年以上の歳月のなかで、選りすぐりの効果効能が体系化されているわけです。たかが数年の臨床試験で認可される現代医学の薬とは、人間の体に対する安全度に雲泥の差があるといっても過言ではありません。
また、現在の科学のよりどころが、現在の技術のレベルに左右されているということも事実です。100分の1の単位まで計測できる機器は、1000分の1の単位は計測できません。科学は100分の1をもって判断をするわけです。あくまでデジタルなのです。1000分の1を計測できる機器が開発されるまでは、「100分の1の世界」で処理をするわけですね。人間に対しては、困った方法です。
医学は人間を相手にするものです。人間はみな違います。結果、科学的に証明できません。よって、個々人に対する効果は臨床によって立証するしかないのです。臨床の成果をもとに体系化されたものがTCMです。TCMセオリーを学ぶことは、「非科学的であるからこそ、個々人に対する、人間に対する治療が可能なのだ」ということを学ぶことでもあります。
科学がもっと発達し、ヒトゲノムのレベルではなく、人間ひとりひとりが解明できるようになったとしても、症状ごとのそのひとりひとりにベターな治療法が判明するのはいつのことやら。また、その結果は、現代医学の得意とする化学物質を駆使した治療法であるのかどうか。科学が人間のために貢献するものである以上、その進歩に期待します。と同時に、人間を人間としてあつかうことを医療の現場では期待しつつ、このサイトをスタートさせるものです。
温故知新。 |