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されているが4)、1)自然流産での胎仔の性比は1.3対1.0と男が多い とする報告3)などに鑑みると、機序は明らかではないが、外用されたCS が雄性の胎児に早期に致死的効果をもたらし、出生する男児を減らしてい る可能性や、2)経皮的にとりこまれた合成副腎皮質ホルモンの、ヒトの cortisol と比べ、10ないし100倍以上なsteroid receptorとの結合力に より、妊娠初期にandrogen receptorの発現が抑制され、 androgen(testosterone)による精巣決定因子の発現や内外生殖器の雄性 化がおこらず、遺伝子的にはXY で男性だが、外生殖器は女性である子供 (Testicular Feminization Syndrome)が生まれている可能性も考えられ る。5)6)(Fig.1参照) 今回のわれわれの疫学的調査は対象数も少なく、今後、より大規模な疫学 的調査による検討が不可欠であるが、入手しえた既刊の動物実験デ−タ− や文献を含め、問題点を検討してみた。 これまで発表されている小動物(ラット)による副腎皮質ホルモンの経皮 投与試験では、臨床的にmild classとされるAlclometasone Diprpionate でも、1日1回の皮下注射後24時間の組織内濃度は、28回(日)投与後で は単回のそれと比べ血球中では17倍、血漿中でも4ー5倍に達している。 さらにラットによる妊娠前からの副腎皮質ホルモンの経皮投与試験では、 有意に流産の増加・生存胎仔数の減少生じることが報告されている。 また口蓋裂、心奇形(大血管転位、心室中隔欠損)などの増加も認められ ている。 また、性比については、例えば臨床的にはvery strong class (U群)に属するMonametasone Furoateでは、ステロイドの投与量が増加 するに従い、ステロイドを与えない対照群の性比がであるのに対し、 ラットの体重Kg当たり、最大0.01mg/日を毎日皮下注射したステロイド投与 群では 125/121 となり、減少傾向が認められており7 )、また、 strongest class (T群)に属する Clobetasol 17--propionate による 実験では対照群の性比130/115 に対し0.1mg/Kg 投与群 では108/125 に、 また0.4mg/Kg 投与群では、94/123 といずれも統計学的には有意差を認 めないものの、性比の減少傾向が観察されている8)。 ヒトで日常臨床的に用いられている CS 軟膏の濃度が0.5〜1.0 mg/g で あることや、小動物とヒトとの感受性の違いを考慮すると、これまでの投 与試験の約10ー100倍多い投与量にもとづく再評価が必要ではないか と考えられる。 動物実験においても、より高濃度では、出生胎仔の性比の大幅な減少が生 じてくる可能性は否定できない。 DESがもたらした不幸な歴史をくり返さないためにも、性比のみならず、 種々のバロメータ−を用いて、CS 外用剤の胎児 に及ぼす影響についての 大規模な疫学 調査が行なわれるべきである。また公的機関による、動物実 験での再検討も強く望まれる。 われわれの報告が杞憂に終わることを念じるものである。 |