
冬に多い病気と漢方今回からは具体的に漢方の考え方や治療の特色など、 先生の経験談を交えながらお話してもらいたいと思います。

恵明会クリニック
> 冬に多い病気と漢方 Q 漢方は、どんな病気に良く効くのでしょうか?A アレルギー性疾患・婦人科疾患・生活習慣病・胃腸系の疾患など 様々な病気に効果があります。 その中でも近年急激に増えてきたのが、アトピー性皮膚炎です。 Q アトピー性皮膚炎の方は、近頃とても多いようですね。 冬は乾燥するので、悪化するときいていますが?
A
アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能に問題があり、 水分保持力(保湿力)が低下していますから、 冬は特に注意しなければなりません。 中医学ではアトピーの原因を「睥虚」「腎虚」に よるものと考えています。 Q 睥虚・腎虚とは何でしょうか?
A
睥は睥臓の睥、腎は腎臓の腎で「虚」とはその働きが 衰えることです。 ここで注意しなければならないのは、睥や腎は現代医学の 睥臓・肝臓とはかなり異なった概念だということです。 睥は消化吸収機能の全体をさします。 また、腎は西洋医学の腎臓機能だけでなく内分泌系の一部 (成長ホルモンなど)も含みます。 生殖・成長など生命力に関係する機能は腎が支配している という考えです。 昔から俗に「五臓六腑」といいますが、これは漢方からきています。 Q 睥虚・腎虚の時はどのように治療するのですか?
A 「虚するものは補う」というのが治療の鉄則です。 つまり弱っている部分を何とかもとの正常な機能に戻して あげることです。 具体的な治療方針については、個人個人の体の状態によって 違ってきますので、一言では言い表せません。 Q 最近は薬局にも漢方薬がたくさん置いてありますが、 乾燥肌でかゆみのある時はどんな漢方薬を選んだら いいでしょうか?
A
乾燥肌対策にしぼると、例えばアトピー性皮膚炎なら『六味丸』 年配の方のいわゆる「老人性皮膚そう痒症」なら、『当帰飲子』 『四物湯』などが良いでしょう。 Q 私たちが漢方薬というと、すぐ葛根湯を思いうかべますが?
A
葛根湯は風邪のひきはじめに効果があります。 実はみなさんあまり葛根湯の上手な飲み方をご存知ないようです。 熱湯に葛根湯をとかして飲み、すぐに布団などをかぶって寝る というのが一番効果的です。 熱湯の中に生姜をごく少量入れるとさらに効き目があります。 日本では「風邪に葛根湯」といいますが、中医学では風邪には 「銀翹散」をよく使います。

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