
中国伝統医学とは 今、中医学(中国伝統医学)が注目されている。 生活習慣病、ストレス性疾患、アレルギー性疾患など西洋医学 (現代医学)だけでは治しきれない病気が増えているという。 中医学は、中国古来の自然観に根ざし、個々の病気を各自の 体質に合わせ体の中から
治そうというものだ。 アトピー、アレルギー専門の山口典秀先生は、長年中医学を学び、 日本東洋医学会認定医として生薬内服療法を独自に研究し、 開発した生薬外用剤を用いてアトピー、アレルギー患者の 治療にあたり、中医学の正しい普及に努めているとお聞きした。 中医学についての詳しいお話をシリーズで伺ってみることにした。

恵明会クリニック
> 中国伝統医学 Q 中医学とは、聞きなれない言葉ですが?A 中医学とは正式には中国伝統医学と呼び、 漢方・針灸・気功・養生学等を含んでいますが、 ここでは、漢方中心に話をしたいと思います。 Q 中医学と西洋医学(現代医学)との違いは?A 現代医学は人間を「物の集合体」として考え、病気を 「物理化学的な変化」としてとらえています。 ですから病気の診断をするためには検査をして物理化学的な 異常を見つけなければなりません。 実際にはメマイや違和感などつらい症状があるにもかかわらず、 検査で異常がないと「気のせいですよ」と安定剤を渡される 事がありますが、これはそのような考え方からくるのです。 検査で異常が出なければ、病気としてとらえにくい事が あります。 これに対して中医学は人間を一つの有機的な統合体として とらえます。 また、病状を中心に行われますので、 何らかの自覚症状があれば治療方針がたてられます。 Q なぜ、中医学をやりはじめてのですか?A 私はもともと脳卒中が専門でした。 脳卒中後遺症の方が大勢入院している病院で、リハビリなどを 担当していました。 脳卒中の後遺症をピタリと治すような特効薬はありません。 いわば現代医学の苦手とする分野ですが、後遺症自体は 治療できなくても「痛み・だるさ・違和感」などの自覚症状を改善し、 体力をつけてリハビリの効果を上げるような方法はないものか、 とあれこれ探しているうちに中医学と出会いました。 Q 中医学と民間療法の違いは?A 民間療法は「ドクダミが肌に良い」等身近な一種類の生薬を、 或る一つの症状に対して用います。 昔から或る地方に伝承された治療法のことが多いのですが、 これに対して漢方は、複数の生薬を使用し、様々な症状を 治療します。 本家中国では、漢方理論の体系が形成される過程で、 民間療法をも次々と取り込んできたという歴史があります。 その意味では、漢方とは、民間療法の集大成という見方も 出来るでしょう。 次回からは具体的な症状についてお話します。 
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