第2話 2/2頁

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周囲の人には理解されにくい
「激痛」具合、「不快感」


 データに戻りましょう。気分の変化について、月経前に「いらいらした」人は40.3%、月経中は35.5%と減少しています。また月経前に「気分の変化はなかった」人は39.7%、月経中は24.8%とこちらも減少しています。月経前「怒りっぽくなった」人の28.3%に代わって、月経中「憂うつになった」人が30.8%と上位に登場しています。

 気分の変化のデータはまず、つぎのように読み取れます。
 月経前は、「あっ、またやてくるな」といらいら感がつのります。怒りっぽくもなるでしょう。しかし、始まってしまえば、その不快感や激痛のために、いらいら感や怒りっぽさより憂うつな気持ちが強くなっていくのだといえるでしょう。当然、気分の変化を自覚する人も増えるでしょう。

「いらいら感」が減少したのではなく、「激痛」という最大の敵と対峙していることが読み取れます。しかも、やっかいなのは「激痛」にしても、「いらいら」の度合いにしても、「不快感」にしても、個人差があるということです。たとえばAさんとBさんの「いらいらした」は、表現は一緒(アンケートですから)でも、それは「いらいら」の内容・程度が一緒であることを示していません。

「私の『激痛』なんか、だれもわかってくれない」
 と、だだ憂うつの奈落におちていく自分を、他人事のようにあきめの境地、脱力のなかで見つめている人が多いのも、ここに原因があります。

 TCM(ティーシーエム。トラディショナル・チャイニーズ・メディスンの略)が問診を重視しているのは、「症状は個々人によって違う」ということを認識しているからなのです。

●次回予告●
  次回は、生理痛がなぜ起きるのか。そのメカニズムをおさらいします。そして、生理痛が病気ではないことを再確認しましょう。

 


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