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慢性疲労のためのアーユルヴェーダ的処方(3)
半年以上にわたって自覚的な疲労感が続く場合を「慢性疲労」といいます。日常生
活に支障をきたさない程度の軽い疲労感でも、半年以上続けば「慢性疲労」です。疲
労以外に何か自覚症状があるか、何かの病気にかかっているか、なども関係ありません。
◆疲れがとれない。だるい!!
おもにヴァータやカパの乱れで起こります。
ヴァータが乱れてくると、夕方以降に疲れの感じが強くなります。5分でも10分でも、休憩時間をまめにとるようにしましょう。サツマイモを食べたり、黒砂糖、ショウガ汁を少し加えたハーブーティーがお勧めです。ハーブはお好みで。また、短時間の入浴や少し熱めのシャワーも効果的です。睡眠不足にも注意しましょう。
カパが乱れてくると朝起きがつらく、体がだるくてなかなか起き上がれなくなってきます。起きぬけに熱めのお風呂にさっと入るといいでしょう。浴室にスパイシーな香りを漂わせると一層効果的です。
朝食の前にはショウガ汁、蜂蜜、レモン汁(各大さじ1)を湯のみ半分の白湯にとかして飲みましょう。朝食はぬいてもかまいませんが、昼食は毎日とりましょう。揚げ物や肉類は避けてください。また、夕食は少なくし、その日に食べたものを完全に消化させるように心がけてください。したがって、寝る3時間前には夕食を終え、以後は食べ物を口にしないようにしましょう。
◆寝つきが悪い。熟睡できない!!
ヴァータ、ピッタの乱れがおもな原因です。寝る前に、ぬるめのお風呂にゆっくりはいりましょう。湯船からでたらオイルマッサージをしてください(5〜10分程度)。とくに頭部、耳、足の裏のマッサージが効果があります。
ヴァータ体質の人はゴマ油を、ピッタ体質の人はオリーブ油を、それぞれ人肌に温めておこなってください。大さじ一杯を頭部にそそぎ、手のひらですりこむようにマッサージします。つづいて、指先で耳全体を軽くマッサージします。
足の裏をマッサージする場合は油(大さじ1)を手のひらにとり、両手にすり込むようにして、足の裏をマッサージします。
あまり力を入れすぎないことです。
マッサージ後は、普通にシャンプーや石鹸で洗い流して結構です。本当は、油の薄い膜が皮膚を覆うようにしておくのがより効果的なのですが、慣れないとかえって不快感がマイナス効果となってしまいます。
お風呂場には、できればラベンダーやローズ、白檀(びゃくだん)などの香りを満たしておくと、より効果的です。効果的といえば、自分でではなく、他人にマッサージしてもらうと、もっと効果が期待できますよ。マッサージ後は普通に体を洗い、
寝る前には、黒砂糖(茶さじ1)を加えたホットミルク(小ぶりのカップ一杯程度)を飲むと良いでしょう。
ヴァータ体質の人は、生活の乱れも気になります。昼間活動して、夜は10〜11時に寝るようなリズムにしてください。
◆食欲がない。吐き気がする!!
カパやヴァータの乱れがおもな原因です。胸やけがある場合はピッタの乱れが関係します。
カパのバランスをとるためには、まず食事を軽くします。温かいもので消化の良いものを心がけます。ショウガやターメリック、シナモン、クミン、フェンネルなどのスパイスを適度に使うといいでしょう。
毎食前には、ショウガ汁、蜂蜜(各大さじ1)を湯のみ半分の白湯にとかし、レモン汁やコショウを好みで適量加えて飲むといいでしょう。
食事は時間をかけてゆったりととりましょう。のんびりとした散歩も心がけてください。
ヴァータの乱れもそうですが、夕食は夜遅くにならないようにとり、寝る前には食べないようにします。また、夕食には消化の良い麺類を食べることを心がけると良いでしょう。
ピッタのバランスをとるためには、刺激物や塩分をひかえます。牛乳や豆乳がお勧めです。
◆目が疲れる!!
ヴァータやピッタの乱れがおもな原因です。ドライアイは、ヴァータの乾燥性、ピッタの刺激性(ピリピリする症状)が強く現れた症状だといわれています。
ヴァータやピッタのバランスをとるためには、刺激物や油っぽいもの、揚げ物を控え、消化の良いものを食べるようにしましょう。
中医学では、目の疲れは肝臓が弱ったことからくるといいますが、肝臓の異常はピッタの異常です。ピッタのバランスを回復することが大切です。