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10 なすとジャガイモのカレー

 ナスの原産地はインド。日本には7〜8世紀に伝えられたようです。いろんな種類のナスが一年中でまわっていますが、本来の旬は夏。でもおいしいのは9月から11月にかけて出回る、太陽をいっぱい浴びた秋ナスです。

 日本には「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあります。ナスは体を冷やすといわれる野菜です。暑い夏ならまだいいのですが、寒くなる時期には控えたほうが良いとする、お嫁さんの体を気遣うお姑さんの思いやりだとか。また、ナスには種が少ないので、子宝に恵まれないことを心配したからとか。でも、秋ナスがあまりにおいしいから、という解釈もあるそうですね。

 ナスのほとんどは水分で、栄養価は低いのですが、低カロリー食材でもあります。しかも、いろんな調理が楽しめます。漬物、煮物、焼きナス、炒め物、揚げ物、お浸し、肉詰めなど。インドでもいろんな料理に顔をだす、アレンジしやすい野菜です。

 ジャガイモがナスと相性が良い理由は、ジャガイモがナス科の植物だからでしょうか。アンデスが原産地です。16世紀にヨーロッパに伝えられますが、飢餓を救う作物として、急速に普及しました。

 日本には江戸時代初期、オランダ人によってもたらされました。ジャガイモが積みこまれたのが「ジャガタラ」(現在のジャカルタ)だったことから、その名がついたとか。「馬鈴薯」(ばれいしょ)ともよばれますが、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ていたからとか。

 ジャガイモは「大地のりんご」といわれる健康野菜です。主成分は炭水化物ですが、ビタミンC(23mg)とカリウム(450mg)が豊富です。
 ジャガイモのビタミンCは、でんぷん質でガードされているため熱に強いのが特徴です。ビタミンCのもつ抗酸化作用は、湿疹などのアレルギー性皮膚炎に効果を発揮するといわれています。良質のタンパク質と一緒にとれば、コラーゲンの合成を助けますから、美肌効果が期待できます。

 カリウムの含有量は精白米ご飯の約17倍、食パンの約5倍。「カリウムの王様」といわれています。カリウムには余分なナトリウム(塩分)を体外に運び出し、血圧を下げる働きがあるため、高血圧の人に有効です。

 シシトウは正式にはシシトウガラシといいます。ビタミンCやβカロチン、亜鉛、カリウムが比較的多く含まれています。
 βカロチンはガン予防に効果があるといわれていますが、抗酸化作用が血液中や細胞膜で発揮されるため、ガン以外の生活習慣病の予防も期待できます。

 亜鉛はDNAの合成や骨の発育を助けたり、免疫機能の調整作用や抗酸化作用の活性化を促す働きがあります。また皮膚の過敏症を改善したり、髪を健康に維持したり、脱毛にも効果が期待されるミネラルです。

 ジャガイモが「大地のりんご」なら、トマトはイタリアで「黄金のりんご」。黄金に匹敵する価値がある、ということでしょうか。フランスでは「愛のりんご」だとか。原産地は南米・アンデス山脈です。コロンブスの時代には鑑賞用でした。食用とされるのは18世紀に入ってからだそうです。

 ヨーロッパには「トマトの時期に、まずい料理はない」ということわざがあります。
旨味成分のグルタミン酸が豊富だからです。トマトを使いさえすれば、どんな料理もトマトが勝手においしくしてくれる、魔法の野菜だというわけです。真っ赤に熟したトマトほど、多く含まれています。

 クミンはカレー風味の中心をなすスパイスです。 原産地はエジプト。クミンの粒はクミンシードともいい、調理には油で炒めて、香りをひきだしてから使います。また粉(クミンパウダー)は、調理中や仕上げの段階で加え、独特の香りを楽しみます。




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