インドでは揚げ物をよく食べます。天ぷら(パコラ)も食べるのですが、日本と違い、衣は小麦粉ではなく、豆の粉を使います。豆の粉は油っぽくなく、さくっとした美味しさでたくさん野菜が食べられます。豆は野菜と食べることで栄養バランスがよくなり、また衣にスパイスを加えることで消化も良くなります。
「天ぷら」がポルトガル語からできた言葉だというのは、ご存知でしたか。炒めて調理するという意の「テンペラード」に 由来するそうです。戦国時代にインドなどを経由して日本に渡来したポルトガルの宣教師たちが食べるパコラを真似て、小麦粉を衣にして作ったのが日本の天ぷらの始まりとか。
ベーザンはベッサンとかベッスンとも発音されます。ひよこ豆(ガルバンゾー)を粉にしたものです。ひよこ豆は、中東が原産。その歴史は約7000年前にさかのぼり、古代ギリシャ、ローマ、エジプトでよく食されたといいます。良質なタンパク質、食物繊維を補うのに適しているヘルシーな食材です。
豆類には平均してカリウムが豊富ですが、ひよこ豆も全粒100gに1200mg含まれています。日本人の一日の推奨摂取量は2000〜4000mg。カリウムは神経や筋肉、心臓の働きを左右します。虚弱体質の改善や慢性疲労にも効果があります。またエネルギー代謝をよくするので、ダイエット効果も期待できます。ナトリウムとのコンビでは、細胞レベルで体の健康を左右する重要なミネラルでもあります。
高温・短時間でサッと揚げる日本の天ぷらと違い、インドの天ぷらは少し時間をかけて揚げます。根ものなど火の通りの悪いものは5分〜7分、火の通りのいいものは3分〜5分。時間がたってもおいしくいただけるのも、日本の天ぷらと違うところです。
ターメリックはインドでは、美肌をつくるといわれているスパイスです。花嫁は、ターメリックを使った美肌のためのペーストを全身に塗ってエステをし、結婚式に臨むくらいです。生薬名は欝金(うこん)。古代のインド医学から中国に伝わった生薬のひとつです。血中の気薬ともいわれ、気の循環、血の流れをよくして体を活性化する働きがあります。
カプサイシンは血行よくする、胃腸を活発にする、体内脂肪を燃焼する、中枢神経の働きを高めてストレスを発散させる、冷え症を改善するなどの効果があります。
ガラムマサラはインドのブレンドスパイス(粉)です。ガラムとは温かいとか熱いの意。マサラとはスパイスを混ぜたものという意味です。インドでは、各家庭で独自に調合され、その家の秘伝の味として使われています。2〜3種類をブレンドしたものから、10種類以上のものまであります。
ほうれん草は、葉の部分だけを使います。茎は水っぽくなるので使いません。タマネギをは1センチ幅のクシ型に切り、衣は少し硬めにすると上手に揚がります。
インドでは、オヤツがわりに、お茶の時間などに食べることが多いですね。チャツネをつけていただきますが、チャツネは果物や野菜を煮込んで作るスパイス・ソースで、甘いものから辛いものまでいろいろ。これも各家庭にオリジナル・チャツネがあり、味も家庭の数だけ違います。子供は、チャツネではなくトマトケチャップをつけて食べたりもします。
チャツネが手にはいらないようでしたら、日本の天ぷら同様のツユやソースでめしあがってください。もちろん、いろんな工夫で新しい食べ方を発見していただくのも楽しいかもしれませんね。
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