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3 恋するリリー

 酸棗仁(さんそうにん)はサネブトナツメの成熟した種子で、ナツメ(棗)の母種にあたります。ナツメよりも酸味が強いので酸棗。ナツメは果肉を大棗(たいそう)としてもちいますが、サネブトナツメは種子を酸棗仁(さんそうにん)としてもちいます。仁とは種子のこと。中枢神経を抑制し、鎮静効果はかなり持続します。炒るなどして油分がとんでしまうと、鎮静効果はなくなります。水溶性の成分には安眠効果があり、TCMでも慢性疲労から起きる不眠などに処方されます。
 百合(びゃくごう)は百合の鱗茎のこと。日本では苦味のすくないオニユリやヤマユリの鱗茎は「ゆりね」として食用にもなっています。精神を安定させる効果や利尿作用があり、酸棗仁(さんそうにん)と合わせることで、よりリラックスした睡眠と目覚めが期待できます。
 胡桃は、TCMでは胡桃仁(ことうにん)として薬用にもちいます。種子である仁の約半分強は不飽和脂肪酸であるリノール酸。また良質なタンパク質、ビタミンA、B1、B2、Eをはじめカルシウムや鉄などが豊富に含まれています。消化吸収がいいので、短期間での疲労回復が期待できます。不眠症や便秘に効果があり、血管を若返らせ、美肌効果も期待できます。また、下肢倦怠感や腰痛、脳の活性化にも有効です。 古来より「貴族の滋養強壮食」とされていただけのことはあります。種子は酸化が早いので、殻は調理の直前、食べる直前に割るといいでしょう。




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