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中国古典美容の洗顔法と、愛しきアンジェリカ・ダフリカ=ビャクシ

この数年のあいだ、ぞくぞくと発売される化粧品のイチオシ美白成分や保湿成分に、漢方生薬が使われることがおおい。たとえばサイシン(細辛=ウスバサイシンという植物の根・根茎・または全草を乾燥させたもの)とか、クララ(植物クララの根の部分をつかう。生薬名クジン=苦参)、イリス根(アヤメの仲間で和名がニオイイリス=英名オリスの根茎の外皮をはいで乾燥させたもの)など、どれも肌にとって有効な成分をふくんでいるようだ。

もちろん愛しいアンジェリカ・ダフリカ(=ヨロイグサの根を乾燥させた生薬を白?という)も皮膚を潤沢にして、顔のシミや吹出物による顔の瘢痕を除くと中国古典書でみとめられているのだが、使ってみなきゃ、わからない。

そこで、いきなり以下のレシピを紹介します。

  分量::@ビャクシ(ビャクシ)   30g
       Aブクリョウ(白茯苓)   30g
       Bビャクジュツ(白朮)   30g
       Cセンキュウ(センキュウ)  5g
       Dタンジン(丹参)      5g
       Eコウカ(紅花)       5g
       Fラベンダー        5g
       Gレモングラス        5g
       Hウイキョウ(茴香)    5g

@からEは漢方生薬として使われているもの。FとGはおなじみのハーブ。Hのウイキョウは小茴香(ショウウイキョウ)ともいい、英名はフェンネル。漢方だけでなく植物療法、料理などでつかわれている。ハーブ類はドライをつかう。

以上9種類。ずいぶんあれこれ使うと思われるでしょう。

ぜんぶをミルにかけて製粉する。根の部分もあるので硬いけれど、「タイガーミル(ミキサー機能つき)SKL−A250 SF(シルバー)」で、なんなくこなせる。使いやすい。もっとも取扱説明書によると、調理できないなかに漢方薬類があり、故障のおそれがあると注意書きがあったけれど。故障をくいとめるために乳鉢と併用するといい。

ミルで細かい粉末にした生薬を、うらごし用の網をつかってふるいにかける。大きな塊が残ればまたミルか乳鉢をつかう。3度ほどくりかえす。できるだけむだなく微粉末にする。
できあがるパウダーの分量は約106g。10gほどが最後まで硬いまま残った。ハーブを加えてあるので、香りはばっちりOK。
使いかたや、美容効果は次回に説明します。

一般的に漢方生薬をつかった手つくり化粧品をつくるとき、ウォッカや焼酎、無水エタノールなどでエキスを抽出する。できたエキスを水でうすめて化粧水として、また保湿剤をくわえてつかうのだ。
ところが古代中国や中医学の伝統的な美容法は、生薬を微粉末にしてからお手入れにつかうレシピがほとんどである。粉粉エブリボデイ!!ってわけ。
さらに多数の美容処方のうち、洗顔剤、美容クリーム、パックはあるが、化粧水は見あたらないのである。

粉末状にした生薬の使いかたは、たとえば、何種類もの生薬をパウダーにして、そこにハチミツや酢、酒などを加えて効果を高め、洗顔後の顔にぬる。また粉末にした豆類(黒豆・大豆・緑豆など)とともに洗顔する。卵白とあわせてパックする。生薬のパウダーを温水にといてその液で洗顔する。煎じた液で洗顔する。クリームをつくるときは、生薬を粗い粉状にして、オイル分として豚のすい臓やヒツジの脳髄を煮詰めた油脂をつかうなど。

化粧水はないけれど、洗顔法のレシピは、すっごく豊富なのだ。
Just wash my face.

ところが大発見!! 中国の伝統的な洗顔法は、皮膚についたよごれを落とすためではなく、あらかじめよごれを落としてから使う。つまり、中国4000年の洗顔法は、きれいになった顔面にバシャバシャと惜しみなく、漢方の有効成分をシャワーのように浴びる方法である。これすなわち洗顔法という名をかりた化粧水なのである。

 

 


 

 

つづく


 

 


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