編集部 皆さん、こんにちは。
今日は、いよいよ針灸のお話、本題に入りたいと思います。では、ふぅ博士よろしくお願いいたします。
ふぅ博士 針灸の根本は経絡学説(けいらくがくせつ)です。その経絡学説(けいらくがくせつ)を大きく包み込んでいるのが中国医学です。
編集部 日本にも、漢方というのがありますが。
ふぅ博士 中国医学は中国で生まれて数千年かけて発達した医学で、針灸だけでなく漢方薬による治療や養生学も含む壮大な医学です。それが日本に輸入されて日本独自の発展を遂げたものが日本の漢方や針灸ですから、両者は似て非なるものなんです。
編集部 よく中医学とも呼ばれますが、これは中国医学とは違うんですか?
ふぅ博士 同じです。中国医学を略したものが中医学です。
編集部 現代医学には薬物療法、手術療法、放射線療法、それからリハビリなどの物理療法などがありますが、中医学にはどんな治療法があるんですか?
ふぅ博士 中医学にもいろいろな治療法があります。先ほどおはなししたように、針灸療法、漢方薬による湯液療法、按摩療法、養生法、他にもまだあります。
編集部 ところで、針灸のことを「鍼灸」と書くことがありますが、何か違いがあるんですか?
ふぅ博士 正式には「鍼灸治療」と書きます。「鍼」は裁縫などの「針」と同じように細長い形をしている金属のことを指しますが、鍼灸治療用のハリとそれ以外のハリ、つまり裁縫などで使われるハリを区別するために、鍼灸で使われる治療用のハリは「鍼」という漢字で表わします。
編集部 間違って裁縫用の針で刺したら危ないですよね。
ふぅ博士 でも実際には、昔はいざというとき、身近に「鍼」がなければ、「針」を使うことありました。
編集部 えっ!(絶句)
ふぅ博士 そんなに目を丸くして驚かないで下さい。
編集部 いや〜、しかし、裁縫針は太いし、刺したらいたそうだし…。
ふぅ博士 安心してください。それは100年も200年も昔の話なのですよ。
編集部 ビックリしました。
ふぅ博士 ほほほ…。体の大きいわりには、気が小さいんですのね。
編集部 すみません。生まれつきもんで…、ホットイテクダサイ!
ふぅ博士 現在は救急医療が非常に進んでいるので患者さんはすぐ救急車で病院に運ばれることできるのです。ところが、100年も200年も昔、西洋医学がまだ東洋に伝わっていなかった頃、救急治療はほとんどハリ・灸に頼っていました。
編集部 漢方薬もありましたよね。
ふぅ博士 いいえ。漢方薬はすぐ効くことできませんし、昏睡状態の患者さんは薬を飲むことできませんでしょ。
編集部 そういえばそうですよね。昏睡状態の患者さんの口からムリヤリ漢方薬を流し込んだら、間違って肺に入って危険です。
ふぅ博士 ですから、昔は救急治療といえば、ほとんどがハリ・灸でした。そのような緊急治療の時は身近に「鍼」がなければ「針」を使うこともあったのでした。
編集部 最近はちゃんと「鍼」を使うんですね。
ふぅ博士 ハイ、もちろんです。でも、私の記憶では、救急処置で注射針を使ったことあります。
編集部 へぇ〜、注射針ですか。博士、是非その救急治療の経験談を聞かせてください。
ふぅ博士 これは以前、私が中国で西洋医学の内科臨床医をしていた頃のおはなしです。
編集部 …というところで時間がきてしまいました。申し訳ありませんが、この続きは次回ということで。お楽しみに。
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胡 中医鍼灸治療院 (予約制)
渋谷区幡ヶ谷2-8-10-1001 TEL 03-3374-1318
診療日 月曜・火曜・木曜・金曜・土曜・日曜 休診日 水曜・祝祭日
診療受付時間 午前10時〜午後6時30分
予約方法 電話。 ただし急患の場合は随時来院可。
料金 初診料 3000円
治療費 7000円 (消費税別)
難病の場合は追加料金を申し受けることがあります。
交通 京王新線・都営新宿線「幡ヶ谷」下車。北口から左へ徒歩1分。
ふぅ博士プロフィール : 本名 胡 伊拉(こ いら)博士
中国ハルビン市生まれ。中国瀋陽市にある中国医科大学を卒業後、開原県立病院内科、黒龍江省衛生管理幹部学院学部長、さらには、黒龍江省医学情報研究所長を経て、1986年 世界保健機構(WHO)のフェローとして来日。 国立公衆衛生院にて博士号を取得後、中医鍼灸学への思いやみがたく、日本で鍼灸師の資格を取得。1992年 中医鍼灸院を開業。
著書に「ハリ・灸はどうしてこんなに効くのか」(論創社)「効果てきめん!ツボの本」(日東書院)「すぐ効く治るツボの秘密」(保健同人社)がある。他にも雑誌の連載多数あり。現在も雑誌連載中。
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