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Mix Vegetable Pakoras
旬野菜の天ぷら

疲れたときにこそ食べたい!!

調理時間 30

効 果
便秘 疲労回復 利尿
美肌 血行促進

暑かったのか涼しかったのか……、なんとなくはっきりしない夏が終わりました。消化不良のサマーバケーションであっても、季節は振り向いてはくれません。私たちも体の調子を秋、そして冬に向けて整えていきましょう。夏バテがでるのは9、10月。しっかりと食事をとることで、元気を回復しましょう。旬野菜の天ぷらを紹介します。

タマネギ、ナス、カリフラワー、ほうれん草(葉のみ)、ピーマンなどお好みで旬の野菜を使ってください。

   
材料(4人分)
  
ナス
中 2
ピーマン
2
ジャガイモ
中 2
ベーザン(ひよこ豆の粉)
1 カップ
  
スパイス▼
ターメリック(粉)
小さじ 1/2
赤唐辛子(粉)
小さじ 1/4
  
少々
少量
サラダ油
適量(揚げる時に使用)
  
   
 

How to cook?

 

step 1

まず、天ぷらの衣の用意する。ボウルにベーサン、スパイスを入れる。水は少しずつ加えてよく混ぜ、ホットケーキをつくるときくらいの柔らかさにする。

step 2

野菜はお好みの形、大きさに

 

切って構わないが、火の通りを考え、あまり厚くしないこと。

<調理例>

 ジャガイモは3ミリくらいの厚さの輪切りに。(皮はよく洗い、芽をとっておく)。
 ピーマンは、8等分の縦長に切る。種はきれいにとる。
ナスはヘタを切り落とし、厚さ3ミリくらいの縦長に切る

step 3

油は200度くらいに熱し、Step2の野菜に衣をからめ、ジャガイモ、ナス、ピーマンの順(火の通りの悪いものから順番)に入れ、中火でじっくりと揚げる。

 揚げ時間はジャガイモは7分、ナスは5分、ピーマンは3分程度を目安とする。それぞれを2〜3回くらいに分けて揚げるとカラッ

  と揚がる。鍋の大きさにもよるが、少なめの量で揚げていくのがおいしく仕上げるコツ。

step 4

衣がキツネ色になったところで、順番に取りあげ油を切る。油切りは、大皿にキッチンペーパーを敷いて、そのうえに並べてもできる。

step 5

皿に見栄えよく盛り付けていただく。

 

*今回はナス、ピーマン、ジャガイモを使用。

   
   
 

メモ

インドでは揚げ物をよく食べます。天ぷら(パコラ)も食べるのですが、日本と違い、衣は小麦粉ではなく、豆の粉を使います。豆の粉は油っぽくなく、さくっとした美味しさでたくさん野菜が食べられます。豆は野菜と食べることで栄養バランスがよくなり、また衣にスパイスを加えることで消化も良くなります。

「天ぷら」がポルトガル語からできた言葉だというのは、ご存知でしたか。炒めて調理するという意の「テンペラード」に 由来するそうです。戦国時代にインドなどを経由して日本に渡来したポルトガルの宣教師たちが食べるパコラを真似て、小麦粉を衣にして作ったのが日本の天ぷらの始まりとか。

ベーザンはベッサンとかベッスンとも発音されます。ひよこ豆(ガルバンゾー)を粉にしたものです。ひよこ豆は、中東が原産。その歴史は約7000年前にさかのぼり、古代ギリシャ、ローマ、エジプトでよく食されたといいます。良質なタンパク質、食物繊維を補うのに適しているヘルシーな食材です。

豆類には平均してカリウムが豊富ですが、ひよこ豆も全粒100gに1200mg含まれています。日本人の一日の推奨摂取量は2000〜4000mg。カリウムは神経や筋肉、心臓の働きを左右します。虚弱体質の改善や慢性疲労にも効果があります。またエネルギー代謝をよくするので、ダイエット効果も期待できます。ナトリウムとのコンビでは、細胞レベルで体の健康を左右する重要なミネラルでもあります。

高温・短時間でサッと揚げる日本の天ぷらと違い、インドの天ぷらは少し時間をかけて揚げます。根ものなど火の通りの悪いものは5分〜7分、火の通りの良いものは3分〜5分。時間がたってもおいしくいただけるのも、日本の天ぷらと違うところです。

ターメリックはインドでは、美肌をつくるといわれているスパイスです。花嫁は、ターメリックを使った美肌のためのペーストを全身に塗ってエステをし、結婚式に臨むくらいです。生薬名は欝金(うこん)。古代のインド医学から中国に伝わった生薬のひとつです。血中の気薬ともいわれ、気の循環、血の流れをよくして体を活性化する働きがあります。

赤唐辛子の辛味成分カプサイシンは血行よくする、胃腸を活発にする、体内脂肪を燃焼する、中枢神経の働きを高めてストレスを発散させる、冷え症を改善するなどの効果があります。

ガラムマサラはインドのブレンドスパイス(粉)です。ガラムとは温かいとか熱いの意。マサラとはスパイスを混ぜたものという意味です。インドでは、各家庭で独自に調合され、その家の秘伝の味として使われています。2〜3種類をブレンドしたものから、10種類以上のものまであります。

ほうれん草は、葉の部分だけを使います。茎は水っぽくなるので使いません。タマネギをは1センチ幅のクシ型に切り、衣は少し硬めにすると上手に揚がります。

インドでは、オヤツがわりに、お茶の時間などに食べることが多いですね。チャツネをつけていただきますが、チャツネは果物や野菜を煮込んで作るスパイス・ソースで、甘いものから辛いものまでいろいろ。これも各家庭にオリジナル・チャツネがあり、味も家庭の数だけ違います。子供は、チャツネではなくトマトケチャップをつけて食べたりもします。

チャツネが手にはいらないようでしたら、日本の天ぷら同様のツユやソースでめしあがってください。もちろん、いろんな工夫で新しい食べ方を発見していただくのも楽しいかもしれませんね。

 
   
   
 

●ミラ・メータ プロフィール

インド家庭料理研究家。ムンバイ(ボンベイ)出身。ムンバイ大学で化学を専攻。卒業後、料理学校で料理とテーブルセッティングを学ぶ。1974年、ご主人の仕事の関係で来日。1984年より、インド家庭料理の店「ビンディ」を東京・南青山に開店。ちなみに「ビンディ」とは、ヒンディ語でヒンズー教徒の女性がおでこにつける印のこと。以来、本場のインド料理の味を紹介し続けている。著書に『はじめてのインド料理』『もっと食べたいインド料理』(共に文化出版局刊)がある。

レシピでご紹介した各種スパイス、インドの食材をお求めになりたい方、また、ミラ・メータさんのインド料理教室へのお問い合わせは、下記までお願いいたします。

「ビンディ」

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