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| 代謝を高め、血行のよい美肌をつくる、ジャーマンカモミールのバスハーブラベンダーと並んで、誰もが一度は耳にしたことがあるほど有名なカモミール。このカモミールには“ジャーマン”種と“ローマン”種がありますが、今回はジャーマン種(ジャーマンカモミール)をご紹介いたします。 ジャーマンカモミールは、ヨーロッパを原産とする1年草(または2年草)です。春になると鳥の羽のように軽やかでみずみずしい葉を茂らせ、細い茎を四方八方に伸ばします。夏には小さな花をたくさん咲かせ、リンゴに似た香りを放ちます。 小さな花ですが、“大きな力”をジャーマンカモミールの花はもっています。その力を利用して、多くの人の病気を治したという歴史は、古代エジプト時代にまでさかのぼります。熱を下げ、痛みや炎症を鎮めるほか、神経を安定させたり身体を温めたり、婦人科系の不調などにも利用されています。小さいお子さんからお年寄りまで、安心して使える優しいハーブのひとつでもあります。 学名にある「Matricaria」は、ラテン語の「mater(母)」、「matrix(子宮)」に由来するといわれ、母と子のためのハーブとしても親しまれてきました。 日本でハーブティーや入浴剤としておなじみのカミツレは、実はジャーマン種のカモミールのこと。日本には室町時代に渡来しました。 フレッシュなジャーマンカモミールのハーブティーや入浴剤は、本当にゴージャスで香りのよいものです。湿度さえ気をつければ元気に育ち、たくさんの花を咲かせてくれますので、ぜひご家庭でも育ててみてください。寒さに強く、冬を越すと日当たりのよい場所なら50〜60cmほどの背丈に成長します。
このジャーマンカモミールのドライハーブにはフラボノイドや粘液質、精油などが含まれ、肌に用いればカユミを鎮めしっとりと保湿します。ダメージの大きい肌のケアはもちろん、敏感肌のケアにもおすすめです(注1)。 インクのような濃いブルー〜深いグリーンの特徴的な色をしたこの精油には、非常に強い炎症作用を示すカマズレンやビサボロールなどが含まれています。カマズレンは生花やドライハーブ中には存在せず、精油を抽出する過程(水蒸気蒸留法)で生成される成分です。精油成分のマトリシンが、蒸留することで青色のアズレン誘導体、カマズレンに変化します。 したがって、消炎を目的として使用する場合には、精油を使用するか、熱湯で抽出したものを使用する必要があります。 少々濃くだしたカモミールティーをローションの代わりに使ったり、ドライハーブを電動ミルなどで細かいパウダー状にしたものを適量の熱湯で練ってペーストを作り、肌にパックしたりしてもよいでしょう(10〜15分程度、そのあとぬるま湯で軽くすすいで、ローションやクリームで肌を整えます)。 また、この精油は高価ですが、強い消炎作用が期待できるため、ニキビや荒れなど肌に炎症を起こした際のケアに、ぜひ使いたい精油のひとつです。化粧品の成分としてカミツレエキスがあります。乾燥による肌荒れ、ニキビなどで傷んだ肌の消炎や保湿を目的として、多くのスキンケア製品に配合されています。 最近では、シミ、ソバカスの生成を抑える働きがあるとして、美白を目的とする化粧品にも配合されるようになりました。 | | | | | | | |
| ストレスで眠れないときは、ハーブティーにジャーマンカモミールの精油の香りは独特で強く、とてもリンゴに似た香り(ジャーマンカモミールの花の香り)とはいえませんが、薄めるとほんわかとした干草のような、どこか懐かしいぬくもりのある香りがします(注2)。どうしても、この香りが苦手で使いにくい場合には、他の精油(例えばラベンダー…第1回目をご覧ください…)と一緒に使用してみることをおすすめします。 ストレスなどにより胃が痛むときや眠れないときには、このハーブティーを飲んでゆっくり休みましょう。痛みを鎮め、身体を温めてダメージを受けた心身を修復する手伝いをしてくれます。また、心を落ち着かせ、深く穏やかな眠りへと誘ってくれますよ。 (注1)キク科アレルギー(ブタクサ、アスターなど)のある方は、カモミールにもアレルギーを起こす場合があるといわれています。 (注2)最初は、独特な絡みつくような香りを苦手と思うかもしれません。一度そう感じてしまうと、なかなかその精油ビンのふたを開けないものです。それはとても残念なこと。私たちが精油に歩み寄らなければ、精油は私たちに力を貸してはくれないからです。ぜひ植物油などで低濃度に希釈したものを、ゆっくりと嗅いでみてください。心安らぐ香りに出会えると思いますよ。
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