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ラベンダー ( Lavender ) ... (2)

●美容とダイエット ● 手島佐枝子の実践「フィトスキンケア(植物美容)」  第 2 回

フィトスキンケアは、植物がもつ肌のケア、美容に効果のあるパワーを見つけだし、上手に活用することで、からだにやさしいナチュラルなスキンケアを実現するものです。このコーナーではフェイシャルケアだけでなく、入浴やデオドラントなどのボディケアへの応用も紹介していきます。基本的には外用が主となりますが、取り上げる植物によっては、お茶や芳香としての利用も紹介していきます。家庭で手軽にできる簡単レシピをこころがけます。お楽しみに!!
 
   
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ラベンダー(別名/コモンラベンダー、イングリッシュラベンダー)

学名 Lavandula angustifolia
科名シソ科
成分タンニン、精油(リナロール、酢酸リナリル、その他)
作用殺菌作用、創傷治癒作用、消炎作用、鎮静作用、安眠作用など
入手できる
形態
乾燥ハーブ、精油
  
 
   
   
 

寒さや乾燥した空気から肌を守る、ラベンダーのオイルマッサージ

寒さや乾燥した空気などでダメージを受けた肌のためのマッサージオイルの作り方マッサージの仕方をご紹介しましょう。

オイルをもちいることで、肌がしっとりと柔らかくなるなど、マッサージや保湿効果を高めます。また、オイルに溶け込んでいるビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、有効成分が浸透・吸収します。

オイルには汚れを溶かす働きもあります。メイク落としやディープクレンジングなどの基材として使われるのも、そのためです。 

   ★ラベンダー効果

  • 肌にできた傷の殺菌、修復
  • 炎症を鎮め治癒を促す
  • オールスキンタイプ
      にきびや皮脂の過剰分泌によるトラブル、
      日焼けでダメージを受けたデリケートな肌や乾燥で荒れた肌など、
      あらゆる状態に安心して使える
    (注1)
  • 強い鎮静作用と安眠作用が質のよい睡眠を促す

◇ラベンダーのマッサージオイル

・材料(約5回分)

  • 植物油(ホホバ油、スィートアーモンド油など) 10ml
  • ラベンダー精油  1〜2滴

ホホバ油は、植物油ではなく液体のロウ(ワックス)です。植物油とするのは、正しくはありませんが、使用目的や働きがオイルと共通していますので、植物油に含めて取り上げます。肌へのなじみがよく、オイルにくらべて酸化しにくいため、ひじょうに扱いやすいという特徴があります。

スィートアーモンド油は、酸化しにくいオレイン酸を主成分とし、リノール酸など不飽和脂肪酸を多く含みます。しっとりとした使用感が特徴です。

・作り方

植物油を計量スプーンやビーカーなどで正しく量り、ガラス容器(できれば遮光のもの)に移します。そこにラベンダー精油を1〜2滴加え、よく混ぜ合わせてできあがりです。

ガラス容器は、できればマッサージオイル専用として、ハーブショップなどで取り扱われている詰め替え容器の購入をおすすめします。液体ですので、液がこぼれない、口は細めのネジ口ビンが良いでしょう。

・マッサージの仕方

おやすみ前のケアとして、水分を多く含んだ状態の肌に適量を馴染ませ(注2)、指の腹を使ってなでるようにやさしくマッサージ(5〜10分)します。

マッサージ後は余分なオイルをティッシュオフし、そのままやすむか、いつもお使いの保湿クリームをごく軽くのばしてからおやすみください

 
   
   
 

(注1)

一般には非常に安全といわれていますが、一方で(まれではあるようですが)接触性皮膚炎の原因となるといわれています。他のハーブ、精油と同様に必ずパッチテストで自分の肌にあうかどうかを確かめてから使用しましょう。

 

パッチテストは、使用する素材や作製されたものが自分の肌に合っているかどうかを確認するために行うものです。二の腕の内側など、比較的肌の弱い部分に、対象となる素材や作製したスキンケアアイテムを10円コインくらいの大きさに塗り広げ、絆創膏をして48時間、様子をみます。アイテムを塗った箇所に赤み、刺激、かゆみ、腫れなどが見られた場合は使用しないでください。48時間を経過する前に、同じような異常が見られる場合も同様です。

(注2)

手のひらに10円か500円コインくらいの量をとり、しばらく手の温度で温めてからフェイスに塗布します(手のひらは、湯上りなど十分に温まった状態のほうが効果があがります)。マッサージはリフトアップの方向(筋肉が持ち上がる方向)に行います。

むくんでいたり血色が悪かったりする場合は、頸部リンパ節(首、あご下)方向に、優しく手のひらを滑らせるようにマッサージすると良いでしょう。肌を引っ張ったり、強くもんだりしないでください。ソフトタッチでマッサージするのがポイントです。

*レシピはフェイスに使用する場合の量(約5回分)を目安にしていますが、このマッサージオイルをボディーに使用しても問題はありません。

 

・マッサージの頻度

肌の状態にもよりますが、2〜3日に1回を目安に行えば良いでしょう。ただし、敏感肌や炎症を起こした肌の場合は、マッサージ自体が肌への負担となることもありますので、自分の肌の状態を見て判断していただくことになります。

いずれにしてもマッサージは、自分の肌の状態にあったペースを見つけて、“続ける”ことが大切です。肌本来の元気を取り戻しましょう。そして、元気な肌を維持するためにも、自分の肌の状態にあったペースで、マッサージを“続ける”ことをおすすめします。

・マッサージオイルの保存方法

湿度を避け、冷暗所で遮光保存します。使用する植物油にもよりますが、作製したものは1ヵ月を目安に使い切るようにしましょう。

*アロマテラピーのマッサージオイルは、マッサージのたびに1回分を作製するのがベストです。しかし、忙しい毎日の中では手間になります。少量過ぎると精油の濃度が濃くなることもあります。したがって、数週間で使い終われる程度の量(約5回分)をレシピにしています。

 
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●注意、免責事項●

  • 精油(=エッセンシャルオイル)とは、植物の花・葉・実・根などを水蒸気蒸留して得られる100%天然の芳香物質です。精油は非常に濃縮された状態になっているため、原液や高濃度での皮膚への使用は大変危険です。ここでは精油の使用量を、手作りするアイテムの全体量の1%以内にとどめています。けっして、自己判断で精油の使用量をレシピ以上にしないでください。
  • 火やペット、乳児、子供のそばで取り扱わないでください。
  • ここに掲載する手作りスキンケアのための素材ならびにレシピは、いずれも安全な範囲内と判断される内容で紹介していますが、体質や肌質によっては合わない場合があります。
  • 材料の購入、作製、使用、保存はすべてご自身の責任において行ってください。作製に使用する器具、容器などは、人やペット、環境への衛生管理についてもご自身の責任において行ってください。
  • 目安の保存期間内であっても、異物が見えてきたり、異臭などがしてきた場合はすぐに使用を中止し、破棄してください。
  • 乳児、子供、お年寄り、妊婦、既往症のある方など、身体が虚弱・敏感な方や疾患がある方、病後の方の場合は、自己判断では絶対に使用せず、専門家や医師、薬剤師に確認してください。
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●手島佐枝子(てじま・さえこ) プロフィール

日本大学農獣医学部農芸化学科卒。

“Aromatherapy Room Frangipani(フランジパニ)”が活動拠点。現在は、ハーブなどの植物を活用することで可能な、個々人に合った心身のバランスの取り戻し方などをテーマに研究・活動をおこなっている。また、アロマテラピストの教育指導をはじめ、アロマテラピー・ハーブの一般向け講座なども精力的にこなしている。

日本アロマテラピー協会認定アロマテラピスト。メディカルハーブ広報センター認定ハーバルケア・インストラクター。NHK文化センター講師。


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