それはラーメンのおつゆのような、雰囲気で…!●美容とダイエット ● 筏丸けいこの突撃レポート「悠久の美を求めて」 第 3 回 |
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中国伝統医学にもとづいた美容レシピは、どのくらいあるのだろう。不老長寿を追求するお国柄ゆえ、膨大な医学書が存在する。そしてそのなかに、ちゃーんと美容法や美容レシピが記されているというから、気が利いている。ありがたいやら、うれしいやら。 これら中国古典美容の文献をみながら、実際に、7〜8年前に恵明会クリニック院長・山口氏はクリームなどを手つくりしたという。 | |||
皮膚科医の美容的アプローチ「漢方の外用薬は日本では、紫うん膏や太乙膏(たいいつこう)など限られたものしかないんです。紫うん膏はたしかにヤケドにいいし、アトピーにも使えますが、しかしもっといろいろなものがないか。最初はアトピーを治す軟膏作りが目的でした」(山口院長) 中国専門書店で、「皮膚」や「外用」と書かれた本をかたっぱしから集めているうちに、皮膚科の疾患と美容の本で扱っている領域が、非常にあいまいなことに気づいたという。たとえばニキビは皮膚科の領域の話だが、ニキビを美容のほうでも扱うし、もちろんシミも皮膚科とかんがえてもいいし、美容でもあつかってもいい、というように。 こんどは皮膚科の本だけでなく美容の本をかたっぱしから買っていった。 山口院長はアトピー用の漢方生薬の軟膏をつくる片手間に、美容の文献を研究しはじめた。アトピー用の軟膏を作れば患者さんが使うが、美容の場合は、使用感や意見を女性に聞きたい。そこでクリニックの女性スタッフと、中国人の女子留学生との3人で週1回集まり、自宅のキッチンで中医学(中国伝統医学)美容の文献にのっているレシピをかたっぱしから作りはじめたという。 「文献どおりにやっても失敗ばかりで、なかなかまともなものが作れない、本当に効くかどうかもわからない。塗り心地が悪いだの、臭いだの、文句をいいながら作っていましたが、本業もいそがしくなり、半年位で終わりました」(山口院長) 作ったのは20数種類。その後、美容関係のほうは文献どおりに作ることはやめて、たとえば羊の油と書かれてあっても、それをワセリンに変えるなど少しずつアレンジさせながら、その時々に作っていたそうだ。生薬の使い方などノウハウの蓄積ができたという。その一部を現在、アトピー用の軟膏などに応用している。 | |||
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さて、古典美容レシピ、その材料がすごかった。羊の内臓の油や、豚の膵臓の油、ウコッケイの血や、ニワトリの糞のいちばん上の白い層、はたまた鍾乳洞の尖った部分の粉!? たとえば・・・。 「牛の油や豚の油、生薬も半夏(はんげ)や甘草(かんぞう)など有効成分のありそうなものを、ごちゃごちゃっと6ツ、7ツまぜて、さらに水をいれてまぜろって文献にあるので・・・うまくできるのかと思ったがやってみた、大きな鍋で。濾過したあとにできたけど」 いったい、どんな感じのものができたんですか? 「ニオイも強烈だったけど、見たかんじはラーメンのおつゆ。色も雰囲気も・・・」 ひえええーーーっ!! ラーメンクリーム?! とても使えるようなニオイではく、二度と見たくない、作り方が正しかったかどうかもわからない、という。
山口院長はあきらめなかった。「豚の膵臓で、もう一度つくりたい・・・忘れられない良さがある」と、いった。レシピ名は、<令人面潔白悦沢紅潤方>。効能は、顔の黒ずみを治し、つやつやさせる。きれいに白くして、すべすべさせて、うるおいをあたえる。人をおどろかせる・・・。イカダマルもそれ、使ってみたいです。 つづく | |||
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●筏丸けいこ:プロフィール詩人。1980年代前半から詩をかきはじめる。いっぽうで寄席演芸や大道芸が好きで、「人間ポンプ」「人間美術館」など多数の芸人の取材をする。数年前に健康雑誌で美容取材をしたのがきっかけで、天然の素材をつかった美容に開眼。現在、料理をつくるようにキッチンでクリームやローションをつくっている。また東京都足立区のライブハウスyukotopiaで、マンスリーでさまざまな音楽とのポエトリー・リーディングをしている。詩集『再婚譚とめさん』『あかいパラソルをさしたフランケンシュタイン ※無断複製・転載・放送等はお断りいたします | ||