中国の医学といえば不老長寿という考え方がある。中国料理に、高級でめずらしい食材をつかった料理を2日も3日もつづけて食べるスタイル・満漢全席(まんかんぜんせき)があるが、食べ物をとおして健康を維持し、不老長寿を図るというものだ。亀や象の鼻、毒蛇なども食べたらしい。皇帝は不老長寿をもとめ、同時に、皇后、妃の皆々様は、最高級のお手入れをしていたというわけだ。
『后妃美容術』の巻頭グラビアは、大清国の皇太后の油絵像である。いくつのときか不明だけれど、なるほど、肌は白いし、いかにもピーンとハリがある美女である。いわゆる絢爛豪華な美肌ってかんじだ。装飾をちりばめた手首や手の甲もしっとり美しい。そのほかにも、きれいな石がころころ転がるハンド・マッサージ器(きっとこれで顔をマッサージしたんだわ)、象牙の取っ手のついた手鏡(鏡よ、鏡、世界でいちばん美しいのは・・・)、紫檀と青磁をほどこした洗面器(そばには絹の布をもった官女がいたんだろうなあ)、象牙のクリーム容器など。けっこうな調度品ですこと。 こういったものに囲まれ、いったいどのようなお手入れをしていたというのだ(怒!)。 |